はわわっ、羽輪のどかですっ!
今回紹介する漫画は『サユリ1号』です。
この漫画は、冴えないサークルに一人の美少女が入ってきたのだが、その子はなんとサークルクラッシャーだった!…という話。
冴えない青年が、サークルクラッシャーの毒牙によってもてあそばれる様子は、非常にリアリティに溢れていて、ゾクゾクしました。
という訳で今回は、大学生活の負の面を存分に描いた怪作『サユリ1号』を、紹介します。
目次
漫画『サユリ1号』あらすじ
大学3年生の上田直哉には変な癖があった。
それは、自分の頭の中で作り上げた理想の少女・サユリとのSEXの妄想をすること。
ある日、サークルの新刊コンパに出席した直哉は、そこで架空の少女・サユリとそっくりな女性を発見する。
(©『サユリ1号』)
彼女の名は大橋ユキ。
大学2年生にして、去年のミスコン優勝者である。
自分の理想の姿をしたユキに直哉は恋心を抱いていく。
しかし、大橋ユキにはとんでもない秘密があった。
なんと、彼女は数々のサークルを破壊してきたサークルクラッシャーだったのだ!
こんな感じの漫画です。全5巻で完結しています。
漫画『サユリ1号』感想
サークルクラッシャー・大橋ユキが怖すぎる
(©『サユリ1号』)
漫画『サユリ1号』のメインキャラ・大橋ユキ。
彼女は様々なサークルに入部し、サークル内の人間関係をめちゃくちゃにして退部するということを繰り返す、いわゆるサークルクラッシャーです。
この、サークルクラッシャー・大橋ユキが怖すぎて震えるしかない。
もうね、サークルをクラッシュするやり方が怖すぎるんですよ。
大橋ユキは、必ず、大学デビュー組が多そうないまいちパッとしないサークルを標的にします。
なぜなら、そういうサークルにいる男子たちはあまり女慣れしておらず、すぐに籠絡できるから。
この時点で、彼女の狡猾さが前面に出てて怖い。
そして、その後複数の男性と肉体関係を持って、サークルを内部からじわじわと崩壊させていきます。
彼女にとってはSEXでさえ、サークルを破壊するための手段でしかありません。
彼女の倫理観はガバガバです。
何がそこまで彼女を駆り立てるのか…この頭のぶっ飛んだ感じが恐ろしくて…ゾクゾクします。
(©『サユリ1号』)
まんまと彼女の罠にハマった哀れな男たちは、「自分こそが大橋ユキの本当の彼氏だ!」と言い争いを始めてしまいます。
ちなみにこのシーン、サークルの次の会長を決めるという大事な会議をしている時なんですよ。
しかし、彼らの頭の中は、もう大橋ユキのことで一杯。サークルのことなどもはや考えていません。
大橋ユキと関係を持っていない他のメンバーは、この時点でドン引き。
「こんな気持ち悪いサークル入っていられるか…。」と次々と辞めていき、見事サークルはクラッシュしてしまうのでした…ちゃんちゃん♪
ふえぇ…怖いよぉ…。
彼女が来る前は、みんなすごく仲が良くて雰囲気のいいサークルだったのに、彼女が来てからは一瞬で壊れてしまったよぉ…。
サークルをクラッシュすることだけが生きがいの狂った女・大橋ユキが、楽しく活動しているサークルをじわじわと毒牙にかけていく…。
その様子がめっちゃゾクゾクできて楽しいです。
そんな、ある意味ホラー漫画のような漫画、それが『サユリ1号』ですっ!
大橋ユキの立ち回りの上手さに震える
さすが、数々のサークルをぶっ壊してきた歴戦の猛者なだけあって、その立ち回りには目を見張るものがあります。
彼女はものすごく美少女なんですが、外見に甘んじることはしません。
それだけでは男を篭絡するには不十分だと知っているからです。
(©『サユリ1号』)
このシーンで、彼女は相手の男が大好きな『三国志』を自腹で買って読んでいます。
このマメさが彼女のすごいところ。
やっぱり自分の好きなものを、相手も気に入ってくれたら嬉しいですよね。
特に、『三国志』のような一般的には女受けしないものを「面白かったよ!」なんて言ってくれる女の子は、男子からしたら特別感がでます。
これを計算してやっているのが、末恐ろしいですね。
(©『サユリ1号』)
出たーー!!大橋ユキの抱きしめ攻撃!!
美少女にこんなことされたら、もう男子はどうすることもできません。
だって仕方ないじゃない、男子はバカなんだから!!
マメさを見せて男子の心を意識させてからの、この直接攻撃。これを受けたら最後、もう墜ちるしかない。
(©『サユリ1号』)
先ほどの甘えた顔とは一転。こんなドSな部分も見せる大橋ユキ。
これにはドM男もニッコリ。
この変幻自在な攻撃が、男子たちのハートをガッチリ掴んで離しません。
(©『サユリ1号』)
その美貌と攻め手によって、あっという間に男たちは彼女の手の中に堕ちていく…。
そして洗脳された男子たちは、彼女の悪口を言う者は全て敵とみなすバーサーカーに。
また、その暴力的な程の美しさから、女子も彼女に文句が言えない。
なぜなら、「醜い自分が彼女に対して嫉妬している」という図式を自動的に作られてしまうから。
もはや向かうところ敵無しです。この無敵ぶりが恐ろしい…。
大学生の頃を思い出して懐かしくなれる
いや、こんなサークルクラッシャーには遭遇しませんでしたけど!
そういうの抜きにして、なんだか大学生活を思い出させるような懐かしい雰囲気が流れています、この漫画には。
卒業間近の先輩に、「大学生活は短いから悔いのないようにな。」と言われたあの日。
頑張って充実させようとはするんだけど、なんだか空回りしているような感覚がぬぐえない。
そして結局、遊んでるだけ。
それはそれで楽しいんだけど、来るタイムリミットに焦燥感が募る…みたいな。
(©『サユリ1号』)
このシーンとかすごく共感できましたね。
僕も将来の夢とか、のどかな風景が広がるところで、好きな人とのんびり暮らすだもん。
どう頑張っても、将来の夢と職業が繋がらない。
そんな自分にイライラしてしまうんですよね。
こういう気持ちになった人、意外と多いのでは?
こんな風に、大学生特有の感覚を思い出させてくれる、ちょっとノスタルジックな作品です。
漫画『サユリ1号』感想まとめ
漫画『サユリ1号』は、大橋ユキの暴れっぷりにゾクゾクできる漫画ですっ!
サークルクラッシャーによって破壊されていく、人間関係。
その様子が非常にリアリティに溢れていてゾクゾクできました。
漫画『サユリ1号』は、こんな人におすすめ!
- 人間の闇を描いている作品が好きな人
- 普通の恋愛漫画に飽きた人
- 学生時代の懐かしい雰囲気を思い出したい人
ということで今回は、漫画『サユリ1号』を紹介しました。
超面白い作品なので、気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいっ!
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