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『ib-インスタントバレット-』感想。世界を憎むあなたに送りたい漫画。

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はわわ、羽輪のどかですっ!

今回紹介する漫画は『ib-インスタントバレット-』です。

世界を憎む能力者たちが、世界を滅ぼす権利を賭けて互いにバトルする漫画となっています。

この漫画、ホント最高!!

ここまで自分に合っている漫画は、なかなかないなと思いました。なんというか、自分の気持ちを代弁してくれてるような、そんな漫画です。

たぶん、普通に幸せに生きている人は、読んでも面白くないかもしれません。

しかし、なにか世の中に対して不満を持っていたり、この世界を恨んでいる人には、かなり心に刺さります!!

ということで今回は、刺さる人にはめっちゃ刺さる漫画『ib-インスタントバレット-』を紹介していきます。

 

漫画『ib-インスタントバレット-』あらすじ

「いっそ世界なんて滅びてしまえばいい」――。

深瀬クロはこの世界を憎んでいた。彼は世界から孤立しており、彼の周りに存在するのは、幼馴染の十色といろはの幻覚だけ。彼はいつもひとりぼっちだ。

(©『ib-インスタントバレット-』)

クリスマスイブの夜、一人で街を歩いていたクロは謎の化け物に遭遇する。

その化け物は破壊の限りをつくし、街に混乱を招いていた。そんな中、クロはセラという少女に出会う。

(©『ib-インスタントバレット-』)

彼女は、ヒーローになりたいらしく、この状況にウキウキしていた。

「あの化け物を倒して、私はヒーローになる!!」

ハイテンションなセラ(姫浦瀬良)に半ば巻き込まれる形で、クロは化け物退治をすることに。

といってもクロはただの一般人。化け物なんか倒せっこない。

化け物に追い詰められたクロは、絶体絶命のピンチに陥ってしまう。すると、セラはどこからともなく手榴弾を取り出し、化け物に攻撃する!!

彼女は手榴弾を生み出せる魔法を持つ、能力者だったのだ!!そして、セラの能力とクロの陽動によって、化け物を退治することに成功する。

(©『ib-インスタントバレット-』)

しかし、その後、衝撃の事実が発覚する。

なんと、この化け物の正体は、クロの破壊願望が生み出した魔法であった。

この魔法は「インスタントバレット(ib)」と呼ばれ、世界を恨み、絶望した者にだけ与えられる魔法である。

そして、この魔法は世界を滅ぼすほどの力を持っているという…。

ibの持ち主はこの世界に20人存在する。世界を恨み、絶望した20人による、「世界を滅ぼす権利」を懸けた戦いが、今始まろうとしていた…。

こんな感じの物語です。全5巻で完結しています。

 

漫画『ib-インスタントバレット-』感想

弱き者たちが、必死に生きる姿に胸を打たれる

(©『ib-インスタントバレット-』)

この漫画に出てくるキャラクターは、99%の人ができるであろう普通の生き方が、できなかった弱い人々です。

目を覆いたくなるような理不尽な目にあって、いつしか世界を恨むことしかできなくなった外れ者たちです。

そんな彼らが必死に生きる姿を見ているうちに、ふと涙がこぼれてしまいました。

普通の人みたいに、うまく生きれない。不器用な生き方しかできないせいで、人からは嫌われ孤立する。

本当は、ただ自分を認めてくれる人が欲しいだけ。

でも、そんな簡単な願いさえも、この世界は叶えてくれない。そして、この世界に絶望する。

僕も世界に絶望してる側の人間だからさあ、彼らの気持ちが痛いほどわかるんだよね。

彼らを他人とは思えない。言うなれば、心の底から分かり合える友人みたいな感じ。

うん、たかが漫画にどんだけ感情移入してるのよ、って話ですけど、そう思ちゃったんだから、しかたないじゃん!

そんな友人のように親しみを覚えているキャラたちが、必死に前に進もうと頑張るんですよ。どこまでも不器用で、ダサくて。でも必死に生きようとしてる。

そんな姿を見せられたら、泣くに決まってるだろ!!

ホント、この漫画は、読み手の心にダイレクトに突き刺さってくる漫画ですね。

 

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この世界を憎んでいる人たちの気持ちを代弁してくれる。

この漫画は、びっくりするぐらい、この世界を憎んでいる人の気持ちを理解してくれています。その分かっていてくれている感じが、なんとも心地よい。

下手な自己啓発本よりよっぽど励まされますよ。

「いい本棚だって、言ってくれたんだよ」のシーンは、かなり共感しましたね。

ほんの少し自分を理解してくれただけで、その人のことを好きになってしまう。

普段、全く理解してくれる人がいないから、たまに現れる自分を少しでも理解してくれる人のことを、すぐに好きになっちゃう。

この気持ちわかる人にはわかると思います。

(©『ib-インスタントバレット-』)

このシーンも共感できますね~。

そうなんですよ、広く浅い関係を作ることができないんですよ。だから集団生活で困る困る。深く狭い関係しか築けないんです、僕は。

そのせいで、生きにくいったらありゃしない。

そして、人間関係さえ自由にさせてくれないこの世界を恨んでいくんですよ。

このように、世界を憎む人の気持ちをこの漫画は代弁してくれます。それがなんとも心地がよいです。

 

タイトル回収のセンスがすごい

この漫画は、章ごとにタイトルが付けられており、章の最後にその章のタイトルの意味がわかるようになっています。

中でも感動したのが、2章「やさしくなりたい優しくない人々」。

 

タイトルだけ見ても、( ´_ゝ`)フーンって感じなんですが、この章を読み終えると、このタイトルのセンスの良さに気づきます。

もう、この章のタイトルはこれ以外考えられない!

なんというか、タイトルの意味が自分の中にストンと入ってくる感じ。

正に「腑に落ちる」という感覚。なるほど、確かにこの短いタイトル1つで、何十ページもある内容が全て表せているわ。

こんなにも章のタイトルで驚いたことはなかったです。それぐらい衝撃的でした。

 

漫画『ib-インスタントバレット-』感想まとめ

『ib-インスタントバレット-』は、この世界を憎んでいる人に読んでもらいたい漫画ですっ!!

そういう人ほど感情移入できますし、心に刺さりますよっ!この世界が大嫌いな僕が言うんだから間違いない!!

 

漫画『ib-インスタントバレット-』は、こんな人におすすめ!

・この世界を憎んでいる人

・人生うまくいってない人

・泣ける物語を読みたい人

 

ということで今回は、漫画『ib-インスタントバレット-』を紹介しました。

超面白い作品なので、気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいっ!

 

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羽輪のどか

1年に1000冊以上のマンガを読んでるマンガ大好き小学生! 「ちょっとマイナーだけど実は面白い!」そんなマンガを紹介していこうと思いますので、よろしくお願いしますっ!

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